前回Kemperとの連携を説明したMeloAudioのMIDI COMMANDERですが、今回はLINE6の新製品HX STOMP編。
あ、HX STOMPに関してはまた詳しくレビューします。
写真を見てわかる通りHX STOMPには三つのスイッチしかありません、まぁこれでも足りる使い方すれば良いだけなんですが、もう少し便利に使うとなるとコントロールスイッチを増設するか、MIDIコントローラーと連携させるかっていうことになると思います。
そこでMIDI COMMANDERで当初は以下のような形で考えてました
・下段A~C HX STOMPのパッチグループ1A~1C
・上段1~3 上記パッチのSNAP SHOT1~3
・上段4/E ミュートもしくはバイパス
・下段D チューナー起動
・▲▼ バンク移動
頭の中では完璧だなと思っていざ設定
下段A~Cは問題なく設定 ところが…
まず上段1~3に関して
簡単に説明するとこのMIDI COMMANDER、プログラムチェンジボタンとコントロールチェンジボタンを、BankModeという設定で4 or 5 or 8 or 10で振り分ける事ができます。4,5,8,10というのはプログラムチェンジに使用する数の事で、それ以外のボタン(4なら残り6個、10なら全部プログラムチェンジ)はコントロールチェンジボタンになりますよという話です。
この辺はとても考えられていてわかりやすいなと思ったんですが、その肝心のコントロールチェンジに割り当てられる機能が非常に限定されてます…
何故かというと各ボタンにコントロールチェンジナンバーは設定できるのですが、バリュー(0~127)が0(ON)もしくは64(OFF)しか設定できません…涙
HX STOMPのSNAP SHOT1~3を呼び出すには、
呼び出し機能 | CCナンバー | バリュー値 |
SNAP SHOT1 | CC69 | 0 |
SNAP SHOT2 | CC69 | 1 |
SNAP SHOT3 | CC69 | 2 |
となっています。
つまりSNAP SHOT1しか呼び出すことができない…残念過ぎる
しかも0(ON)で64(OFF)なので挙動もおかしくなりますw
ということでHX STOMPに関しては、BankMode 8を使って単純に上下8個のボタンにパッチを割り当てるくらいしか使い道はありません
うーんおしいなぁ アップデートとか可能なのかな?
筐体もしっかりしてて、デザインも良いし、サイズも良いし、電池で動くし文句ないと思ったんだけど肝心の中身がもうひとつという感じでした。
それと最後にもう一つ強力にダメな点
例えばBankMode 5で 1A~1E→24A~24E まであるわけですが
基本的にバンクごとに保存とか一切できません、1A~24Eまで予め決まったプログラムチェンジナンバーが割り当てられていてそれも変更することは出来ません….
つまり1Aは1、2Aは2… 24Eは120(かな?) のプログラムチェンジナンバーしか送信できないという事です。
またコントロールチェンジナンバーも同じく1~4のスイッチに設定で割り当てると全部のバンクの1~4は同じコントロールナンバーしか送信できません
なので受信側である程度自由にMIDI設定を変更できるような機器じゃないと厳しいかなと思います。
そう考えるとやっぱりBOSSのES-5 or ES-8は最強のMIDIコントローラーだなと改めて痛感
デメリットも色々書きましたが、まぁKemper Remote持ってなくて、パフォーマンスモード用に使いたいという人には全然ありの機材かなと思います。
詳細なレポートありがとうございます。
リーズナブルな分、制限もあって微妙な感じですかね~
Axeモードがどうなのか気になりますが、AxeはMIDI関係も結構自由が利くので、
ある程度は満足いく結果が導き出せるかも知れません。
でも事前に色々調べるに越したことはないですね^^;
どもども、Axeモードと言ってもほぼ概要は同じなのであれですが恐らく下段プリセット、上段は個別ストンプのON/OFF、右端がバンク切り替えっていう形で設定なしで使えると思います。 ただAxeのScene機能は恐らくHELIXのSNAP SHOTと同じ機能だと思うんですが、それを上段に設定できるかどうかがちょっと問題ですかね… Sceneをコントロールチェンジの数字だけで(バリュー設定なし)呼び出せるんであればもしかすると上手く行くかもしれません。
まぁそれを除いたとしてもお手軽で場所も配線も取らないでプリセット切り替え操作できるのでおススメは出来ると思います!